記事 NO.6067
彩2015 Stones Garden
-2015年8月24日訪問-下里の青山板碑製作遺跡
ご存じですか?板碑製作遺跡
下里・青山板碑製作遺跡割谷地区入口
ご注意
割谷地区 緑泥石片岩の露頭
鎌倉時代から戦国時代の板碑製作遺跡です。13世紀頃から関東では仏教信仰の高まりを受け、寺院建立に加え緑泥石片岩製の石塔である「板碑」の造立が盛んになりました。小川町は板碑石材の有力な産出地と考えられており、平成13年に下里地内で加工石材が採集されたことを契機に、小川町教育委員会が調査を開始したところ、採掘の可能性がある地点が、割谷(わりや)地区、西坂下前A地区、内寒沢(うちかんざわ)地区など19箇所確認されました。
割谷地区では、緑泥石片岩の露頭や、大小のズリによって形成された幅50m、奥行き45m程の平場がみられます。発掘調査では、矢穴痕が残る岩塊や板碑形のケガキ線や溝状の彫り込みの残る石材、平ノミによる削り痕がある石材等が確認され、採掘から板碑形へ加工するまでの工程が明らかになりました。また、出土した未成品の大きさや加工技術を町内外にある板碑と比較検討した結果、割谷地区における採掘の最盛期が関東で最も多く板碑が造られたとされる14世紀中頃~15世紀後半であることが判明しました。遺跡の規模や採掘の可能性がある地区が多数確認されることから、小川町内で生産された板碑の量は膨大で、武蔵国における板碑の中心的な生産地であったと考えられます。板碑の生産と流通だけでなく、板碑に象徴される中世の精神文化を知る上でも重要な遺跡です。(小川町ホームページより)
講演会 「青石の里 小川町の中世を語る 2015」開催
日時:平成27年10月18日(日曜日) 午前10時から午後3時30分
会場:リリックおがわ(小川町民会館)大ホール (小川町大字大塚55-2)
定員:550名 (申し込み先着順) 無料
申込期間・方法
町内の方:各公民館・大塚コミュニティセンター、東小川・みどりが丘自治会館に設置された申込み箱に備え付けの申込書を投函。または、下記「申し込みフォーム」・ファクス・電話で。
町外の方:往復はがきに講演会受講希望、参加者氏名・住所・電話番号を明記の上、小川町教育委員会生涯学習課宛に送付(10月13日必着)。または「
申し込みフォーム」で。
撮影:2015年8月24日
-埼玉県 比企郡 小川町 大字下里 字割谷 割谷橋先 /国指定史跡下里・青山板碑製作遺跡
カメラ:ニコン-Nikon D5200 or Nikon D80
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