四条河原は京都の盛り場
記事 NO.7668 彩2021 熱い夏がやってきた
江戸時代の娯楽
四絛河原夕涼
夏の楽しみ

(京都名所之内 四条河原夕涼)
△広重の作品です
河原で夕涼み 贅沢ですね
江戸時代の人々の娯楽について
「都名所図会」(天明6年 1786刊)をみてみましょう

猿の狂言 犬の相撲 曲馬 曲枕
麒麟の綱渡り 名鳥 猛獣の見世物
怪しいものもありそうですが 楽しそうです
次の頁には四條河原の絵が載っています
見世物小屋がたくさん出ています

(都名所図会 四絛河原夕涼之躰)
虫眼鏡で見てみると
「江戸」「早嵜」の幟があります

「あやつり」も確認できます

「きよくもち」もあります

重い物や人を手・足・肩・腹などで持ち上げ
それを操って見せる曲芸です
力石も持ち上げたことでしょう
客寄せをする人や
小屋の造りなどがよくわかります
最後に 五雲亭貞秀と貞秀の作品
「皇都祇園祭礼四條河原之涼」を紹介します
これも四条河原の様子が細かく描かれています
人々の息づかいまで伝わってくるような絵です
3枚でひとつの絵になっています

(皇都祇園祭礼四條河原之涼)
左の絵には
見世物の様子が描かれています

中央付近を少し大きくしてみてみましょう

ハナシカ マメゾウ コウシヤク 見世物
盛り場の様子 娯楽の様子がよく分かります
このような絵から江戸時代の人々の
娯楽の様子を想像してみるのも楽しいですね
(画像は国立国会図書館ウェブサイトより)

歴史散歩江戸時代 古典を歩く
(C)heihei's studio 2010
へいへいのスタジオ2010
江戸時代の娯楽
夏の楽しみ

(京都名所之内 四条河原夕涼)
△広重の作品です
河原で夕涼み 贅沢ですね
江戸時代の人々の娯楽について
「都名所図会」(天明6年 1786刊)をみてみましょう

四条河原夕涼は六月七日より始まり、同十八日に終る。東西の青楼よりは川辺に床を設け、灯(ともしび)は星のごとく、河原には床几をつらねて流光に宴を催し、濃紫の帽子は河風に翩翻として、色よき美少年の月の明きにおもはゆく、かざす扇のなまめきてみやびやかなれば、心もいとどきそひてめかれせず、そぞろなるに、妓婦の今を盛りといろはえて、芙蓉も及ばざる粧ひ、蘭麝のこまやかに薫り、南へ行き北へ行き、淹茶(だしちゃ)の店に休らふては山吹の花香に酔を醒まし、香煎には鴨川の流れを汲んで京の水の軽みを賞し、かる口咄は晋の郭象にも勝れて懸河に水を注ぐがごとし。物真似は函谷関にもおとらぬかや。猿狂言・犬の相撲・曲馬・曲枕・麒麟の綱渡りは鞦韆(しゅうせん)の俤にして、哨吶(ちゃるめら)の声かまびすく、心太の店には滝水滔々と流れて暑さを避け、硝子(びいどろざいく)の音は珊々と谺して涼風をまねく。和漢の名鳥、深山の猛獣もここに集めて観(みせもの)とし、貴賎群をなして川辺に遊宴するも、御祓(みそぎ)川の例にして、小蝿なす神を退散し、牛頭天皇の蘇民将来に教へたまふ夏ばらへの遺法なるべし(以下略)
猿の狂言 犬の相撲 曲馬 曲枕
麒麟の綱渡り 名鳥 猛獣の見世物
怪しいものもありそうですが 楽しそうです
次の頁には四條河原の絵が載っています
見世物小屋がたくさん出ています

(都名所図会 四絛河原夕涼之躰)
虫眼鏡で見てみると
「江戸」「早嵜」の幟があります

「あやつり」も確認できます

「きよくもち」もあります

重い物や人を手・足・肩・腹などで持ち上げ
それを操って見せる曲芸です
力石も持ち上げたことでしょう
客寄せをする人や
小屋の造りなどがよくわかります
最後に 五雲亭貞秀と貞秀の作品
「皇都祇園祭礼四條河原之涼」を紹介します
これも四条河原の様子が細かく描かれています
人々の息づかいまで伝わってくるような絵です
3枚でひとつの絵になっています

(皇都祇園祭礼四條河原之涼)
左の絵には
見世物の様子が描かれています

中央付近を少し大きくしてみてみましょう

ハナシカ マメゾウ コウシヤク 見世物
盛り場の様子 娯楽の様子がよく分かります
このような絵から江戸時代の人々の
娯楽の様子を想像してみるのも楽しいですね
(画像は国立国会図書館ウェブサイトより)


歴史散歩江戸時代 古典を歩く
(C)heihei's studio 2010
へいへいのスタジオ2010