大光寺の文明鰐口
記事 NO.7703 彩2021 岩槻歴史散歩
2021年8月21日訪問
大光寺(さいたま市)
文明鰐口
市指定 有形文化財(工芸品)

指定年月日 昭和49年9月26日



関連記事:渋江鋳金遺跡
大光寺

埼玉県 さいたま市 岩槻区 長宮1101

(Mapion地図にアクセス)
撮影:2021年8月21日
カメラ:ニコン-Nikon D7500

埼玉歴史散歩 saitama
(C)heihei's studio 2010
へいへいのスタジオ2010
2021年8月21日訪問
大光寺(さいたま市)
市指定 有形文化財(工芸品)

指定年月日 昭和49年9月26日

文明鰐口
この鰐口は、鋳銅製で、直径四十三cm、厚さ十二cmの大きさがある。中央の撞座(どうざ)に蓮華文(れんげもん)があり、表に銘が刻まれる。これにより、文明六年(一四七四)渋江郷に住む鋳物師秦次(いもじやすつぐ)の作った鰐口を新方庄長宮(にいかたのしょうながみや)に鎮座する香取社に奉納したことがわかる。
渋江郷は中世の岩槻周辺を指し、鋳物師は集団で活動し、渋江鋳物師(しぶえいもじ)と呼ばれ、戦国時代には岩槻城主から厚く保護された。市内村国(むらくに)にはその跡地とされる渋江鋳金遺跡(県旧跡)がる。渋江鋳物師の作例は、この鰐口の他は、日高市聖天院所蔵の応仁二年(一四六八)銘鰐口(県工芸品)が一例現存するだけで、当時の活動を知る事ができる貴重な資料である。
岩槻市教育委員会

文明鰐口銘文
敬白 奉懸新方庄長宮香取鰐口一宇
文明六年 甲午卯月十五日 旦那孫九郎
家吉 大工渋江住泰次
鰐口とは
社殿・仏堂正面の軒下につるし、参拝者が布で編んだ綱を振って打ち鳴らすための、鋳銅製の仏具。形は鈴を平らにしたような円形をしており、中空で、下部に横長の口を持ち、上部に吊るすための耳がある。

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大光寺

埼玉県 さいたま市 岩槻区 長宮1101

(Mapion地図にアクセス)
撮影:2021年8月21日
カメラ:ニコン-Nikon D7500


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