悪疫退散の力石
記事 NO.7811 彩2022 悪疫退散を祈願して
2022年1月13日訪問
平方 八枝神社(上尾市)
八枝神社
河岸で栄えた平方

平方の八枝神社には2つの力石があります

どこにあるかわかりますか?

祠の脇と石置き場にあります
文字が刻まれているかいないかで
力石も分断されてしまうのでしょうか?

文字の刻まれた力石は祠の脇で
台座の上に鎮座しています
文字が薄れてしまった力石は石置き場です


悪疫退散・疫病除けの八枝神社では
「どろいんきょ」という奇祭が行われます



悪疫のために悪疫退散を祈願した祭りができなくなっています
今年は「どろいんきょ」できるといいですね

(道路がブロック塀の高さにあるような錯覚写真になってしまいました)
八枝神社の前に鎮座する観音堂にも
力石が2つあります
力石を大切にしていきたいですね
八枝神社

埼玉県 上尾市 平方488

(Mapion地図にアクセス)
撮影:2022年1月13日(一部2011年7月17日)
カメラ:ニコン-Nikon D7500

埼玉史跡散歩 上尾を歩く
(C)heihei's studio 2010
へいへいのスタジオ2010
2022年1月13日訪問
平方 八枝神社(上尾市)
八枝神社
河岸で栄えた平方

平方の八枝神社には2つの力石があります

どこにあるかわかりますか?

祠の脇と石置き場にあります
文字が刻まれているかいないかで
力石も分断されてしまうのでしょうか?

文字の刻まれた力石は祠の脇で
台座の上に鎮座しています
文字が薄れてしまった力石は石置き場です

八枝神社 上尾市平方四八八
祭神・・・素戔嗚尊、狛狗大神
上尾市の平方は、荒川の舟運における主要な河岸の1つである平方河岸があった所として知られている。 当社は、この河岸の近くに鎮座している。
当社の創建について、『明細帳』は、「元禄年中(一六八八~一七〇四)の創立にして正徳元卯年(一七一一)六月十五日再建其他不詳」と記している。しかし、明治時代に廃寺となった正覚寺に所蔵されていた元禄七年(一六九四)の「平方村寺社地御改之覚」(福田家文書)に、当社の社地が古くから除地とされていた旨が記されているため、ささやかな祠や仮宮などの形で、それ以前から何らかの祭祀が行われていた可能性が考えられる。
江戸時代までは「牛頭天王社」として祀られ、江戸時代後期には御獅子を奉斎し、悪疫退散の守護神・疫病除けの神として地元の上尾地区を始め、足立郡内、比企、入間、南埼玉の県内各郡、現東京都の西北部、旧多摩地方に信仰が広まり、村々では「平心講」という信徒組織が結成され、一時は講員数三万余人に達したと言われている。
明治初年、京都の『八坂神社』の御祭神と同じ牛頭天王をお祀りしていることから、八坂神社の枝社として『八枝神社』と改称している。
祭神は、『素戔嗚尊』並びに『狛狗大神』で、一般には『平方のおししさま』として親しまれ、各地への渡御(御獅子の巡回)は年間を通して行われてきた。この獅子頭は一説には左甚五郎の作とも伝えられるが、その確証はない。
境内にある大樹は、創建当時からあるものと伝えられ、樹齢五〇〇年から六〇〇年以上と推定される古木で、上尾市指定天然記念物として大切にされ ている。
また、毎年七月の夏祭り(祇園祭)には、水と泥(土)と人とが一体となる奇祭「どろいんきょ祭り」が、各地より沢山の見物客を集めて盛大に執り行われ、埼玉県指定無形民俗文化財に指定されている。
境内社に『疫神社』『八幡社』を祀る

悪疫退散・疫病除けの八枝神社では
「どろいんきょ」という奇祭が行われます

埼玉県指定無形民俗文化財平方祇園のどろいんきょ行事
八枝神社(大字平方488)
「平方祇園のどろいんきょ行事」は「天王様」や「夏祭」とも呼ばれ、悪疫退散などを祈願した祭りである。本来は七月一四日、一五日を祭日としたが、現在は七月下旬の日曜日に行われている。古くは旧平方村全体の行事で、上宿・下宿・南・新田の4地区を順番に神輿が渡御する形で行われてきた。大正一二(1923)年の渡御を最後に、4地区合同でのどろいんきょを含む神輿渡御は行われなくなった。その後、天王様は、4地区それぞれで神輿渡御が行われ、どろいんきょも各地区で小規模に行われる程度であった。こうした中、上宿地区は、昭和四八(1973)年にどろいんきょを本格的に復活させた。
天王様の行事では、主として八枝神社から出る普通の神輿1基と、装飾のない白木作りの隠居神輿1基の合計2基が神酒所を巡りながら渡御する。神酒所とは、渡御の途中に立ち寄り、休憩する場であり、この中で実施可能な場所を選び、どろいんきょが行われている。休憩の後、あらかじめ水を撒いてある庭などで、神輿の担ぎ手である若衆たちが、さらに水を掛けられながら隠居神輿を地面に転がし倒し、どろいんきょが始まる。隠居神輿の由来は定かではないが、この隠居神輿も担ぎ手も泥だらけになることから「どろいんきょ」と呼ばれている。
祭り当日、昼過ぎに神輿が八枝神社を出発する「お山出し」で、神輿の渡御が始まる。神輿・隠居神輿・囃子連の順に進み、神酒所のうち5か所程度で、どろいんきょを行う。
渡御の途中、隠居神輿を垂直に立て、この上に役者に扮した若者が乗り、これを曳き歩く「山車の曳廻し」や、垂直に立てた隠居神輿の上での「ひょっとこ踊り」なども行われる。午後9時ごろ、最後の神酒所を出た一行は「お山納め」となり、八枝神社に帰り神輿を返して、祭りは終了となる。
平方祇園祭のどろいんきょ行事は、いんきょ神輿を泥だらけにして転がす等、他に類例を見ない内容で伝承されており、地域的な特色を持った行事として、夏祭りの民俗的要素やその変遷を考える上で貴重な民俗行事である。
埼玉県教育委員会 上尾市教育委員会


悪疫のために悪疫退散を祈願した祭りができなくなっています
今年は「どろいんきょ」できるといいですね

(道路がブロック塀の高さにあるような錯覚写真になってしまいました)
八枝神社の前に鎮座する観音堂にも
力石が2つあります
力石を大切にしていきたいですね
八枝神社

埼玉県 上尾市 平方488

(Mapion地図にアクセス)
撮影:2022年1月13日(一部2011年7月17日)
カメラ:ニコン-Nikon D7500


埼玉史跡散歩 上尾を歩く
(C)heihei's studio 2010
へいへいのスタジオ2010