日本五大桜 石戸蒲ザクラ(北本市)
記事 NO.7852 彩2022 歴史を刻む桜
2022年3月30日訪問
東光寺(北本市)
石戸蒲ザクラ (国指定天然記念物)
大正11年(1922年)10月12日指定

石戸宿3丁目の東光寺境内に所在する「石戸蒲ザクラ」は
樹齢約800年とされる名木です
蒲ザクラの根元ある凝灰岩の石塔は
源 範頼(みなもと の のりより)の墓標と伝わっています

源 範頼 (蒲冠者殿/蒲殿)は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将
河内源氏の流れを汲む源義朝の六男 源頼朝の異母弟で源義経の異母兄
源平合戦では義経と並び平家討伐軍の総大将

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の中でも大活躍です
▽「玄同放言」に描かれた蒲ザクラ

「玄同放言」は江戸時代後期に滝沢馬琴が著した随筆です
挿絵は渡辺華山の筆になります
根元から扇形に株立する樹形を見事に描いています
▽「新編武蔵風土記稿」に描かれた石戸蒲ザクラ

「新編武蔵風土記稿」は江戸幕府により編纂させた地誌です
蒲ザクラの根回りにある板石塔婆が
幹や根に取り込まれている様子が描かれています
▽明治時代の石戸蒲ザクラ

根回りは石垣で囲われいて 木製の柵が設置されています
▽大正時代の石戸蒲ザクラ

巨樹の様子や板石塔婆が根回りに配置されている様子がよくわかります
どこか神秘的な写真です
桜の生長により樹皮に取り込まれてしまった石塔婆が
今もそのまま残されています
▽幹に取り込まれた板石塔婆(矢印)

鎌倉時代の板石塔婆と思われます
貴重な史料です

800年の歴史ある石戸蒲ザクラは 令和4年10月12日
国の天然記念物に指定されてから100周年を迎えます

▽石戸蒲ザクラの指定台帳

蒲ザクラを国指定天然記念物としたことを記した国の台帳
指定理由が記され 公益上の必要でやむを得ない理由の発生以外では
絶対保存することを求めていいます

指定当時はかなりの巨木(写真 大正時代の石戸蒲ザクラ)
でしたが戦後は樹勢の衰えが進行し
現在は4本あった幹の内 1本の幹と孫生えが残るのみとなっています

東光寺境内 石戸蒲ザクラ

埼玉県 北本市 石戸宿3-119
撮影:2022年3月30日
カメラ:ニコン-Nikon D7500
2022年3月30日訪問
東光寺(北本市)
大正11年(1922年)10月12日指定

石戸宿3丁目の東光寺境内に所在する「石戸蒲ザクラ」は
樹齢約800年とされる名木です
蒲ザクラの根元ある凝灰岩の石塔は
源 範頼(みなもと の のりより)の墓標と伝わっています

源 範頼 (蒲冠者殿/蒲殿)は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将
河内源氏の流れを汲む源義朝の六男 源頼朝の異母弟で源義経の異母兄
源平合戦では義経と並び平家討伐軍の総大将

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の中でも大活躍です
▽「玄同放言」に描かれた蒲ザクラ

「玄同放言」は江戸時代後期に滝沢馬琴が著した随筆です
挿絵は渡辺華山の筆になります
根元から扇形に株立する樹形を見事に描いています
▽「新編武蔵風土記稿」に描かれた石戸蒲ザクラ

「新編武蔵風土記稿」は江戸幕府により編纂させた地誌です
蒲ザクラの根回りにある板石塔婆が
幹や根に取り込まれている様子が描かれています
▽明治時代の石戸蒲ザクラ

根回りは石垣で囲われいて 木製の柵が設置されています
▽大正時代の石戸蒲ザクラ

巨樹の様子や板石塔婆が根回りに配置されている様子がよくわかります
どこか神秘的な写真です
桜の生長により樹皮に取り込まれてしまった石塔婆が
今もそのまま残されています
▽幹に取り込まれた板石塔婆(矢印)

鎌倉時代の板石塔婆と思われます
貴重な史料です

800年の歴史ある石戸蒲ザクラは 令和4年10月12日
国の天然記念物に指定されてから100周年を迎えます

▽石戸蒲ザクラの指定台帳

蒲ザクラを国指定天然記念物としたことを記した国の台帳
指定理由が記され 公益上の必要でやむを得ない理由の発生以外では
絶対保存することを求めていいます

指定当時はかなりの巨木(写真 大正時代の石戸蒲ザクラ)
でしたが戦後は樹勢の衰えが進行し
現在は4本あった幹の内 1本の幹と孫生えが残るのみとなっています

国指定天然記念物東光寺の文化財 石戸蒲ザクラ
大正十一年十月十二日 指定
「石戸蒲ザクラ」は、福島県三春の滝桜・山梨県山高の神代桜・静岡県狩宿の下馬桜・岐阜県根尾谷の薄墨桜と共に日本五大桜に数えられる名木である。
「蒲ザクラ」の名称は、鎌倉幕府を開いた 源 頼朝の弟蒲冠者源範頼の伝説による。一説には、範頼が石戸に来た時についてきた杖が根づいたのがこの桜で、蒲冠者の名にちなんで「蒲ザクラ」と名付けられたという。
天然記念物に指定された当時は四本の大きな幹に分かれ、根元の周囲は十一メートルもあったと記録されている。現在開花する幹は老木の株分けで、いわば二代目「蒲ザクラ」である。品種はエドヒガンザクラとヤマザクラの交配種とされ、四月上旬に開花する。
東光寺境内 石戸蒲ザクラ

埼玉県 北本市 石戸宿3-119
撮影:2022年3月30日
カメラ:ニコン-Nikon D7500